常田泰由

piece

2017/9/23(土)ー10/8(日)
12:00 - 19:00 月、火休廊

作家名 経歴

私の作品は、ほんの小さなドローイングから始まる。それは、写真や印刷物も含めた、そこにあるものの形を見て、ほんの数秒のあいだに描いたごく簡単なもので、いくつかのルール(一筆書の線や、2色に塗りわけられるような線)で描かれている。これら線のドローイングは、自分でも理解しきれない小さな作品のきっかけである。描いてからしばらく時間が経ち、忘れた頃に再び選択され、それらがいくつか集まることで、やっと「かたち」となり、はじめて木版画の作品になる。つまり、時間をかけて、距離をとりながら、それらと関わっていく過程が私の制作なのである。

 近年は、これらのドローイングに加え、彩色した紙を切り抜き並べた、コラージュ作品、そのコラージュをもとにした木版画作品も制作している。コラージュ作品でも、意識と無意識の中間であること、また、自分からの少し離れてというあり方がテーマである。

 

木版画の技法について

 私の木版画の制作方法は、通常の木版画と少し異なり、型紙と木版を使用したものである。ローラーで油性インクを均一にのせた版木の上に、型紙と刷紙を置き、プレス機を通す。型紙を置いたところにはインクがつかず、型紙のないところに、インクがつきイメージが表れる。画面は、基本的に2色2版で表されるが、プレスによって木目を写しとったインクのテクスチャー、最後まで型紙マスキングされ残された紙の白の質感など、かたち以外の要素によって構成される部分が大きい。選んだ「かたち」には、手を入れず、拡大し作品とし、また、なるべく少ない色数、版数で表現したいと考えている。タイトルは、モチーフをもとに頭文字をとって、幾つかのアルファベットでつけている。これらも、「かたち」との距離の取り方の一つの方法である。

常田泰由

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