川村今日子
雫の華
Flowers in the Droplets
-酒器・つまみのうつわ・取り皿など-
2023/11/11(土)- 11/26(日)
12:00 - 19:00 月、火休廊
川村今日子 経歴
インタビュー(stand.fm)
雫の華 Flowers in the Dropletsによせて
この度は、パンデミック以降、延期になっていた新作品での個展を無事に開催できたこと、また実際に展覧会をご高覧いただけたことに感謝いたします。
展覧会タイトルは、結晶釉によってできた花模様が、植物についた夜露や雨露に映り込む花をイメージさせることからつけました。映り込む花模様には、覗き込むとしっかり目に焼き付くほどの印象があります。
また、結晶釉の概念をもっと皆様に知ってもらいたく、今回よりタイトルに窯変結晶という言葉を使っています。窯変結晶は天目茶碗のように、窯の中で多様な温度変化をつけることで模様が形成されていくものです。
陶芸は工芸に属しますが、もともとファインアート出身ということもあり、土でオブジェなどの立体作品を作っていたため、セラミックアーティストとして活動していました。丁度渡英して今年で20年になり、私の仕事もだいぶ陶芸家寄りになってきて、現在では陶芸家(Ceramicist)として活動しています。それでも、私自身はアーティストの意識が強いので、結晶釉を作品の中で一部模様のように施すなど、遊び心を加え楽しんで制作をしています。
今回は酒器を中心としました。大きさも形も少しずつ異なるので、お手にとってしっくりくるものを選んでいただけましたら幸いです。また、お酒を召し上がらない方も、お猪口等は小さな小鉢として、片口は器としてお使いいただけます。一層お料理を引き立つかと存じます。
燻んだブルーやモーヴ色など、色のバリエーションも増えました。器の中と外の配色を楽しんでいただけると幸いです。
川村今日子