このたび当画廊におきまして西山雪「つきみずづき」を開催致します。
西山雪は北海道に生まれ、富山ガラス造形研究所、高橋禎彦グラススタジオアシスタント、モニカ・L・エドモンドソン アシスタント(スウェーデン)等を経て、2010年から北海道を拠点に制作しています。作品の柔らかく澄みきったガラスの色合い、シンプルで緊張感のあるフォルム、表面に施された小さな景色。それらは作家が日々目にする大自然の営みから受けた感動がもとになっています。吹きガラスから生まれるやわらかな曲線に、彫りと筆で絵付けを施した器、ぐいのみ・片口・小鉢・鉢・水差し・花器等、初夏の花々や昆虫、魚が遊ぶうつわ約100点、オブジェも展示致します。ぜひご高覧下さい。
Gallery惺SATORU
五月雨の月の見えない夜は、ガラスの光で君を照らそう。
火、水、風、光、重力、張力、遠心力。
そこに在るエネルギーに身を委ね、掬いとる様に成形していく吹きガラスという技法に魅了されています。
自らの息づかいと身体から探りだす、心地よいリズムと心地よいカタチ。
そこに彫りを施し、さらに筆で色をのせ、立体感のある景色を作り出しています。
青い空、流れる雲
草木のざわめきと、牧草の匂い
琥珀の夕暮れ
朝のひかりと鳥のさえずり
満天の星と夜の静けさ
しんしんと積もる、あたたかな雪景色
移ろいゆく季節、そのひとつひとつが私の心をそっとなでていきます。
溢れる自然をめいっぱい吸い込み、
そのひとひらを落としこんでいく様に、ガラスと向き合っています。
西山雪