私のなかのアンデルセン
2015/11/21(土)ー12/6(日)
12:00 - 19:00 月、火休廊
*11/23(祝)は開廊いたします。
最終日17:00まで
日本の、いや世界中の人々に、読み伝えられ、描き継がれて来たアンデルセン(1805~1875)。本年は彼の生誕210年、没後140年となる節目の年です。かっては岩崎ちひろさん等、幾多の優秀な画家達が彼の作品に絵を添えて読者の目を愉しませてくれました。この節目の年にあたり、かような伝統を次代に引き継いで行きたく存じます。現代のその優秀な担い手達が揃いました。ご高覧の程お願いします。
企画 御子柴大三 島田夏於
石田菜々子 / NANAKO ISHIDA
選んだ本「親指姫」 花から生まれた小さなお姫様に興味をもちました。私だったらこんな親指姫に会いたいなと思いながら制作しました。
井上奈奈 / NANA INOUE
選んだ本『赤い靴』他 生きてゆく中で人は心と体が全身で求めるものに何度出会えるのでしょうか。 罪を犯して罰を受けた少女。 彼女はこの悲しい結末を知っていても同じ選択をするように感じています。
榎本謙二郎 / KENJIRO ENOMOTO
選んだ本『マッチ売りの少女』
マッチの炎はすぐに消えてしまうのに、幸せな幻を見て心を暖める少女に切なさを感じます。
江波戸龍 / RYU EBATO
選んだ本『マッチ売りの少女』
火の消えないマッチを描きました 。
大亦みゆき / MIYUKI OHMATA
選んだ本『食料品屋の小人の妖精』『もみの木』
陶で釉薬の色にこだわりながら制作しています。 夢が持てるような作品を作っていきたいです。 「小人の妖精の丸箱」 36mm×36mm×46mm 陶・釉と化粧土による彩色・1250℃焼成 2015
蟹江杏 / ANZU KANIE
選んだ本『人魚姫』
アンデルセンは私のこどもの頃からの深い関わりのある作家です。 その時代によって感じ方が変わります。 人魚姫は大人になってから切なさを共感しました。海と陸の隔たりを超えて浮上するお姫様を描きました。
菅野由貴子 / YUKIKO KANNO
選んだ本『お父ちゃんのすることはいつもまちがいない』
新しいものを手にいれた時から、お父ちゃんの頭の中には、次への新しい展開がうかんでいる。
木床亜由実 / AYUMI KIDOKO
選んだ本『親指姫』
親指姫のイメージにぴったりな友達をモデルにし、周囲に物語に登場する魅力的な動物たちを配し画面を構成しました。作品を見て視線を動かし楽しん で頂けたら幸いです。
酒井稚恵 / CHIE SAKAI
選んだ本『マッチ売りの少女』
『星が一つ落ちる時、一つのたましいが神さまのところへのぼっていくんだよ』と、おばあさんは言いました。私が今夜見た星は、マッチ売りの少女であったかもしれないし、少女が火を灯して見たしあわせは、私だったかもしれない。 火のなかのしあわせーダンス」
作宮杏奈 / ANNA SAKUMIYA
選んだ本『眠りの精オーレ・ルーケ』
「眠りの精オーレ•ルーケ」はアンデルセン独特の夢の中にいるような美しい世界観や擬人的な表現などが沢山詰まった物語です。 また、主人公を見守るオーレの優しさが至る所に表れていて、この物語を絵にしたら美しいだろうなと思い、作品化しました。
ツリタニユリコ / YURIKO TSURITANI
選んだ本1『ニッセと奥さん』
あらあら大変!小人ニッセが悪戯してますよ この悪戯を止めるには? 答えはお話を読んで見てください。
選んだ本2『ティーポット』
ティーポットの一生が語られたお話 それは人間の人生のお話でもありました。 胸打つ短編。
西村祐貴 / YUUKI NISHIMURA
選んだ本『眠りの精オーレ・ルゲイエ』
オーレ・ルゲイエおじさんは、いわば想像力にみちた夢を提供してくれるエンターテイナー。楽しい夢をみせてくれる7日間を、日記形式で書いているのですが、それを個人的に解釈して絵にします。
林明日美 / ASUMI HAYASHI
選んだ本『小さいイーダの花』 イーダが見たように、庭に咲く花たちは夜になると本当に舞踏会をしているのかもしれない。幼い頃には見えていたかもしれない、植物や動物たちの神秘的な世界を描きました。
松永悠一郎 / YUICHIRO MATSUNAGA
選んだ本『親指姫』
小さくて優しい親指姫を、実際にいたら、このくらいの大きさなのかなあと思う木の枝を彫って作ってみました。
丸山ゆき / YUKI MARUYAMA
選んだ本『野のはくちょう』 王さまの妃となった魔女。その魔女に白鳥にされてしまった11人の兄を助ける妹エリーザの冒険物語です。白鳥の行動がよく表現されて、白鳥の神秘を感じました。
向田れん / REN MUKAIDA
選んだ本『みにくいアヒルの子』
みにくいアヒルの子が愛しいです
森山佳代子 / KAYOKO MORIYAMA
選んだ本『年とったカシの木の最後の夢』
自分の考え方次第で、一生は変化する
吉川かおり / KAORI YOSHIKAWA
選んだ本『絵のない絵本』
せまい小路の片隅に暮らす貧しい青年は、毎夜 ”月の舟” に乗り世界中を旅します。 旅先で見つけた星屑をひとつひとつ集め、美しい絵本はできあがりました。
好宮佐知子 / SACHIKO YOSHIMIYA
選んだ本1 『人魚姫』
選んだ本2 『マッチ売りの少女』
どちらもお話の最後の場面です。愛を選び泡と消えた人魚姫と、小さなマッチの火に、優しく暖かな幻を見て命の火を消した少女。どちらもはかなく悲しい物語ですが、絵画的なイメージは様々に広がる作品だと思います。