SQ117

SQ117

Gallery惺SATORUでは9月20日(土)から10月5日(日)まで「SQ117展」を開催致します。

SQ117・・・これは本展で展示される作品の形状を表しています。

西島先生よりSの50号は描き手にとって難しいサイズと伺いました。あえて今回はこのサイズの絵画に挑戦して頂き、作品を展示致します。

絵画の空間は画面の形状と大きさ、そして描かれる対象及び描き方により展開していきますが、鑑賞者にとってもあまり馴染みのないこのサイズからどのような空間が生まれるのか、そのような普段と少し違った角度から絵画というものを体験していただきたく企画いたしました。

西島先生と親交のあるOJUN先生、そして両氏より若手の教え子を一名ずつ推薦して頂き、今回の四人展となりました。ぜひご高覧下さい。

 

 

9月20日(土)- 10月5日(日)

12:00-19:00

月・火曜日休み

 

西島直紀  O JUN   平下英理  佐々木美穂子

西島直紀

SQ117に寄せて

 

 以前OJUN氏のアトリエで、制作中のS50号を拝見したことがあった。Oさんは目の前の画面について「この正方形は絵に対する構えや距離感が定まらない、不思議なサイズで面白いんですね」っと言って静かに微笑んだ。暫くして私も又同じ感慨を味わうのである。後日、今度一緒にこのサイズで展示が出来る機会をとの主旨に、島田さんが賛同してくださり、さらに若い作家二人の参加を得て今展の運びとなりました。

 

 

profile

1951 富山県生まれ

1974 東京造形大学卒業

 

 

solo Exhibitions

1973 「レスポアール展」 スルガ台画廊 (東京)

1974 スルガ台画廊 (東京)

1976 シロタ画廊 (東京)

1978 夢土画廊 (東京)

1982 児島画廊 (東京)

1986 ギャルリーユマニテ東京 ('88, '92, '95, '98) (東京)

1995 ギャラリーNOW ('98) (富山)

2000 盛岡クリスタル画廊 (岩手)

2001 ギャルリー東京ユマニテ ('03, '04, '07, '09, '13) (東京)

 

 

group Exhibitions

1972 村松画廊 (東京)

1973 「第7回国際青年美術家展」 西武百貨店 (東京) 他

1977 「tomorrow展」 スルガ台画廊  ('78) (東京)

1978 「ドローイング展」 ギャラリーオカベ (東京)

1984 東急吉祥寺店ギャラリー (東京)

1986 「日本海美術展」 富山県立近代美術館 (富山)

1987 「第3回西武美術館版画大賞展」 -優秀賞受賞-

         「版画展」 ギャラリー砂翁&トモス (東京)

1988 「ドローイング '88」 ギャルリーユマニテ東京 (東京)

1989 「現代日本版画展」 ノースウェストピース美術館 (ワシントン 他)

1990 「'90 富山の美術」 富山県立近代美術館 (富山)

    「第35回CWAJ版画展」 アメリカンクラブ (東京)

1992 「山村昌明追悼展」 ギャラリー宏池 (東京)

1994 「富山国際美術交流展」 富山県民会館美術館 (富山)

1995 「空間-沈黙の風景- ART SCENE IN TOYAMA」 高岡市美術館 (富山)

1999 MAU fine art (富山)

         「第6回国際コンテンポラリーアートフェスティバル」 東京国際フォーラム (東京)

2000 「金と銀展」 盛岡クリスタル画廊 (岩手)

2004 「版表現-創造的スパイラル」東京造形大学付属横山記念マンズー美術館 (東京)

2006 「Works on Paper 西島直紀×近藤昌美」 ギャラリー砂翁&トモス (東京)

2008 「ハーベスト-原健と165人の仕事」 銀座東和ギャラリー (東京) 東京造形大学付属美術館ZOKEIギャラリー (東京)

2010  「OUTRANGE・2010」('11) 文房堂ギャラリー (東京)

2012 「-手紙のかたち '12-」  ('14) ギャラリー水・土・木-みず・と・き- (東京)

2013 「第十回東京MAC(幕の内)西島直紀・O JUN」 入善町下山芸術の森発電所美術館 (富山)

2014  「イタヅクシ It a Zoo Kushi」 See Saw gallery + cafe (名古屋)

         「SQ117」 Gallery惺SATORU (東京)

 

O JUN

真四角について少し

 

僕が正方形に絵を描こうと意識して描くようになったのはいつからだろう。たしか2002年に大学で講師をしていた時に学生に出した課題で自分も一緒に制作した時ではなかったか。課題は“初めてのことや苦手なことで作品を作ろう”とかいう内容だった。学生だけにやらせるのもなんだから自分もやってみるかと15年ぶりに油絵を描くことにした。それまで紙の絵が多い自分は油絵具が苦手であり、正方形のカンバスに描くのも初めてだった。この時は20号の正方に船と太陽の絵を描いた。描いてみて油絵もこのフォーマットにも不慣れなままにそれはひとつの実感として身に堪えた。それが合図になって以来、正方形に描くようになった。30号、40号と次第に正方形を大きくしていった。50号まで来てカンバスを張ってみたらその大きさが目に余り手に余りあわててしまった。海水浴に来て浅瀬で遊んでいて調子にのっていたらいつしか岸から遠く離れてしまい急に足が着かない深さにびっくりしてしまった感じだ。久しぶりに身に堪えた。“イメージ”がたかだか既成のサイズに脅かされるというのが情けなくて泣き笑いの始末ではないか。事程左様に僕の場合、絵は地上的出来事であり肌身に触れて近い。同時に自分の背中の一個の黒子が直に見ることも触ることもできぬほど金星よりはるかに遠くもある。この夏にまた117センチ四方の真四角に絵を描いてみよう。モチーフは、鳩と僕と樹。今年一月から繰り返し描いているモチーフだ。

O JUN 2014年8月11日

 

 

profile

1956 東京に生まれる

1980 東京芸術大学美術学部油画科卒業

1982 東京芸術大学大学院美術研究科油絵専攻修士課程修了

1984-85 スペイン(バルセロナ)に滞在

1990-94 ドイツ(デュッセルドルフ)に滞在

2009年- 東京芸術大学美術学部油画科准教授

 

 

solo Exhibitions

1982 「視ることと観ること」 ギャラリー泰明(東京)

1983 「O JUNのドローイング」 ギャラリーVIEW(東京)

1985 「地理、半島より」 真和ギャラリー(東京)

1986 「原理の肖像」 小林画廊(東京)

1987 「肖像Z」 青梅市立美術館(東京)

1988 「STROKE DRIVE」 Studio la FRANCE(東京) (‘89)

    「STROKE DRIVE、自由狼藉世」 双ギャラリー(東京) (‘90 ‘93 ‘96 ‘98)

    「STROKE DRIVE、216hours」 野外(東京)

1989 「WAKE」 ギャラリー伝(東京) (‘98 ‘96 ‘99)

    「O JUNのドローイング」 呉羽ノート(愛知)

1991 「どうやって柱を立てるか」 アトリエエキジビション、デュッセルドルフ

1996 「撃墜王」「秋水」(リトグラ5点組フォリオ他) イタツリトグラフィック印刷 (‘99)

1998 「性的人々-ウィタ・セクスアリス」 水戸芸術館(クリテリオム33”)

    「彼女の軍隊」 ミヅマアートギャラリー(東京) (‘99 ‘02 ‘07 ‘10)

1999 「感情教育」 ONギャラリー(大阪) (‘02 ‘06)

2000 「O JUN展」 ハウス・カスヤ美術館(神奈川)

    「O JUN展」 谷山の小屋(和歌山)

2001 「O JUN展」 T&S 東京(東京)

    「他者は他者をよぶ」 ギャラリーαm(東京)

2002 「近作展」 国立国際美術館(大阪)

2003 「O JUN展」ギャラリーミクストメディア(静岡)

    「近作展」 名古屋現代美術館 コオジオグラ ギャラリー(愛知)

2005 「未熟の人」 void +(東京)

2006 「東西南北の此処、北」 think garden(札幌)

2007 「O JUN展」 遊工房(東京)

2008 「大人しくなさい、果実食器船宗浩之たち」 LOOP HOLE (東京)

    「眼の、前に」公開制作 府中市美術館 (東京)

    「O JUN展」 ガレリアフィナルテ 愛知 (‘11)

    「I AM O JUN」 J・CHENギャラリー (台湾)

2009 「JEDNOM OLOVKOM-一本の鉛筆から」 ベオグラード(セルビア)

2010 「星は、なんでも知っている」 KIDOプレス (東京)

2011 「O JUN、恋と森」Gallery Kart (東京)

 

 

group Exhibitions

1978 「皮膜破壊工作員」 FFホール(東京)

1985 「振動数領界」 なびす画廊(東京)

1988 「色、形、音の3週間」 双ギャラリー(東京)

1989 「ドローイングの倉庫展」 ヒルサイドギャラリー(東京)

1992 「アクリラート展」 目黒区立美術館、東京

「Small Works Exhibition」 双ギャラリー(東京)

「JAPAN 5」 Kunstraum NEUSS(ノイス、ドイツ)

1994 「Small Works Exhibition」 双ギャラリー(東京)

1995 「差異の現在」 双ギャラリー(東京)

「56本の円柱」 グルセルZOOM(東京)

1996 「ハンスの庭、O JUNのガルテン、Vol.1」 ギャラリー伝(東京)

「眼差しと視線、Vol.2」 ミズマアートギャラリー(東京)

「Morphe 96」 ときの忘れもの(東京)

「HOLY GIFT」 ミズマアートギャラリー(東京)

1997 「ハンスの庭、O JUNのガルテン、Vol.2」 Gallery F.M. Schwarz(ケルン、ドイツ)

「NICAF #5」 東京ビックサイト(東京)

「時分の花」 ギャラリーアート倉庫(東京)

「Morphe 97」 小原流会館(東京)

1998 「HOLY GIFT」 ミズマアートギャラリー(東京)

「NCAF」 名古屋 「小林健二、祐成勝枝、O JUN展」 ギャラリー椿(東京)

「HANS BENDA,O JUN展」 ギャラリーアート倉庫(東京)

「Morphe 98-O JUN、中世古佳伸」 (東京)

「十萬マデ展」 カスヤの森現代美術館(神奈川)

1999 「19,19×1999-O JUN、松村要二」 ギャラリー伝(東京)

「イタツリトク゜ラフィック展」 文房堂ギャラリー(東京)

「十萬マデ展」 カスヤの森現代美術館(神奈川)

2000 「Small size works」 双ギャラリー(東京)

「O JUN、舟越直木」 ときの忘れもの(東京)

「SELECTION 2000」 双ギャラリー(東京)

「その人までの遠近法」 ギャラリーアート倉庫(東京)

「十萬マデ展」 カスヤの森現代美術館(神奈川)

2001 「オレにはオレがこう見える~自画像展」 ミズマアートギャラリー(東京)

「イタツリトグラフ工房展」 カスヤの森現代美術館(神奈川)

「NICAF 2001 Tokyo」 東京国際フォーラム(東京)

「発生の場/ドローイング」 東京芸術大学陳列館(東京)

2002 「アルコ アートフェアー」 スペイン マドリード

「栞展」 藍画廊(東京)「1day exibition」 東京芸術大学演習室 (東京)

2003 「アート バーゼル・フロリダ」 (アメリカ)

「水無月展、板津リトグラフ工房」 文房堂ギャラリー(東京)

「日本団地」 ギャラリー北村(東京)

「栞展」 画廊(東京)

「天気」(Hans Benda×O JUN) ミズマアートギャラリー(東京)

「セカイ ノ ミカタ」 ギャラリー覚(東京)

「単立と連立」 カスヤの森現代美術館(神奈川)

2004 「アウトレンジ」 プラハ(札幌)

「其隅隅迄澪」 東京造形大学(東京)

「松に衣 梅かおり―葉ちりぬる 城の西。」 文房堂ギャラリー(東京)

「メルボルン アートフェア」 (オーストラリア)

2005 「YOU or IT」(O JUN・棚田康司) ミヅマアクション (東京)

「D/JBrand~ドイツに学んだアーティストの発火点~」 東京藝術大学美術館 (東京)

2006 「LVRFI 」 studio Ono (神奈川)

「マスター・グラフィカ:イタヅ・リトグラフ版画工房展」 グリフィス大学クイーンズランド・カレッジ(オーストラリア)

2007 「森」としての絵画:「絵」のなかで考える」 岡崎市美術博物館

O JUN・戸川英夫(dialogue1 絵画の面目) カスヤの森現代美術館 (神奈川)

2009 「O JUNと加藤啓展」(美学校アニュアル・リポート2009) アートコンプレックスセンター (東京)

「異界の風景ー東京藝大油画科の現在と美術資料」 東京藝術大学美術館 (東京)

「痙攣子」(O JUN・森淳一) ミヅマアクション (東京)

2010 「ーその刹那ーO JUN イミ・クネーベル 加茂紅流し石 紫貴船石」 かんらん舎 (東京)

「絵画の庭 ゼロ年代日本の地平から」 国立国際美術館 (大阪)

「アーティストファイル2010」 国立新美術館 (東京)

「入口はこちら、なにがみえる?」(MOTコレクション) 東京都現代美術館 (東京)

「トラ・トラ・トラ」 ギャラリー クレメンス・ティーメ カールスルーエ(ドイツ)

「The 14th Vilnius Painting Triennial」 ブェリュニュス現代美術館 リトアニア、

エストニア、ラトビア巡回

「絵画思考」 東京藝術大学藝大プラザ (東京)

2011 「ショコラ デ 府中」 LOOP HOLE (東京)

「阿波紙と版表現展2011」文房堂ギャラリー (東京)

「ZIPANGU」日本橋髙島屋、大阪髙島屋、京都髙島屋(東京、大阪、京都巡回展)

「画家たちの二十歳の原点展」平塚市立美術館、下関市立美術館、碧南市藤井達吉美術館、足利市立美術館(神奈川、山口、愛知、栃木巡回展)

「CAFE IN MITO-かかわりの色いろ」水戸芸術館/茨城、水戸

「山川の間でー青梅アートプロジェクト」青梅市立美術館/東京

「エルピスの空」(トウキョウデザイナーズアワード)神宮前広場/東京

「見えない都市ー地名の解剖学」オペレーションテーブル/福岡、北九州市

2013 「第十回東京MAC(幕の内)西島直紀・O JUN」 入善町下山芸術の森発電所美術館 (富山)

2014 「SQ117」 Gallery惺SATORU (東京)

 

public collections

カスヤの森現代美術館/国立国際美術館/岡崎市美術博物館/東京都現代美術館/高松市美術館

 

 

平下英理

 複数の図像を交錯させて判読のしずらさを作為的にすることで、逆にイメージの実在感が得られるのではないか、ということを制作を通じて模索しています。

主に雑誌やインターネットで見られる画像をもとに描いているため、デジタルなアスペクト比がほとんど矩形を選ぶ決め手となっていました。今回スクエアをコンセプトとした展覧会に出すにあたって、作品がより容赦なく「切り離された一場面」を強く想起させることを踏まえなければなりません。しかしそれが整理された情報としてのイメージから一度解放され、再度組み立てられることで視点に変化が起こればスクエアを試みる意味があると思います。

 

 

profile

1985 神奈川県生まれ

2009 東京造形大学 絵画専攻 卒業

 

 

solo Exhibitions

2009「ストレンジ&チャーム」Gallery b. Tokyo (東京)

 

 

group Exhibitions

2007「THE SIX」横浜赤レンガ倉庫 (横浜)

2008「ワンダーシード」トーキョーワンダーサイト渋谷 (東京)

2008「FOUR+SEVEN」exhibit Live&Moris Gallery (東京)

2008「KOSHIKI ART EXHIBITION 2008」甑島市内 (鹿児島)

2010「VOCA2010」上野の森美術館 (東京)

2014「SQ117」 Gallery惺SATORU (東京)

 

佐々木美穂子

正方形に描かれるモチーフの、座りの悪さについて

 

正方形のキャンバスを地面に水平に置き、モチーフをドンと描こうとする時、モチーフは重さの無い物のようにふわふわとして、画面のなかでの場所がなかなか定まらない。正方形には上下左右に違いがないからなのか、モチーフの落ち着くためのきっかけが見つからず、まるで、お盆の上に表面張力で広がっている水のように、ちょっとしたことで右にぶれ、左にぶれ、上下左右にぶれる。

 

そして、キャンバスを垂直に置くと、引力によって、モチーフがふと安定する。

 

しかし、キャンバスの右を下に、下を左に回転させることで、正方形なので画面の縦横は変わらず、モチーフのみが再び不確かな形に戻る。

 

 

profile

1987 東京都生まれ

2011東京藝術大学美術学部絵画科油画 卒業

2013 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画修了

現在 東京藝術大学大学院美術研究科博士課程後期課程美術専攻油画在籍

 

group exhibition

2014「SQ117」 Gallery惺SATORU (東京) 2014 (東京)