好宮佐知子 ―旅の記憶―

2011/12/3(土)– 12/25(日)

11:00 – 19:00 火・水休廊 *12/23(祝)開廊

作家経歴 / 展覧会情報 (PDF)

好宮佐知子(よしみやさちこ)は東京藝術大学大学院の美術専攻(壁画)を修了、在学中より現在まで自然の光と影が作り出す情景を描き続けています。 自然の光が作り出す風景の中で、特に言葉に出来ない特別な感覚を覚えたと きのその感覚や思いを作品に表現してきました。 作品はそのときの感覚を思い起こしながら、白い地に少しずつ影をつけていくように細かい線描を重ねていき仕上げていきます。どの作品もほとんどの部分が細かな線の集積によって出来ています。本展では「旅の記憶」と題し、今年作家が旅をしてきたアメリカ、スペインで出会い記憶に留まった風景と、大震災を経て、あらためて身近にある風景を見つめ直し作品にしました。寒冷紗を張った白亜地(または綿布)に水彩・鉛筆等によるペインティング (120号、30号、10号、3号等11点)、水彩画(約5点)、フレスコ作品(数点)を 展示致します。 自らの感覚に忠実に淡々と制作し続ける好宮佐知子の作品を観ることで、少しでも多くの方々に穏やかな時間や共鳴して頂けるものがあればと思います。なお本展では2012年好宮佐知子作品集カレンダー、展覧会カタログを発行致します。展覧会と合わせ、ぜひこちらもお手にとって御覧戴ければ幸いです。

旅の記憶

今年、春から、私はいくつかの国へ行く計画をしていました。出発予定が、あの大震災の直後の3月末で、まるで逃げ出すように日本から旅立ちました。

最初の地、アメリカでは、東京に似た大都会と、まだまだ人間味溢れる素朴な人々、というギャップに驚き、合理的で、割り切りの良い、前しか向かないような人々の姿勢を背景に、あの大規模な作品やギャラリーが生み出されるのでは、と納得したような気がしました。

夏にはスペインへ向かいました。アメリカとは全く別の、乾いた砂と、灼熱、長い歴史の中で築かれた建造物と、長い歴史の中で変わらずに存在し続ける、自然と人々の営みを実感しました。痛いほどの強い日差しと、色鮮やかな町並みに目を奪われました。

今回この時期に、全く異なる2つの国へ行くことで、私は、日本、日本人について、とても多くの時間を費やし考えたと思います。いつも、傍らに日本がありました。それと同時に、自分、自分の生み出すものについても考えました。様々な地へ行きながら、そこで見て、感じるのは私自身であり、その記憶に留まったいくつかの情景を、その時感じた感覚のまま、作品として生み出すことが、私のやりたいことです。今回の作品は、この旅の記憶と、日本に戻ってきてから目にした、いつも変わらずに私の傍に存在し続ける情景に、改めて目を向け、切り取ったものです。 好宮佐知子

カタログ「好宮佐知子  ― 旅の記憶 ― 」

¥860-(税込)

作品16点/バイリンガル(日英)/

26x19cm/16ページ/

2011.12発行

2012年カレンダー「好宮佐知子  ― 旅の記憶 ― 」

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